和尚のひとりごと№2358「看病用心鈔」27
和尚のひとりごと№2358「看病用心鈔」27
看病御用心7-5 良 忠
又まさし(正)く寿(イノチ)終(ヲハル)のきさ(刻)ミにハ慈悲加祐の護念力によりて 正念往生疑(ウタカフ)へからす しかれハ則 この病をもて 往生の勝縁と悦 我等をもて最後の知識とたのまる((頼))へし 無量生死の苦ハ命のおは(終)りをかき(限)りとし 永劫不退の楽ハ 台にの(乗)るをはし(初)めとす
【現代語訳】
また、まさに命終わる時にあたっては、阿弥陀仏の慈悲による加護の力によって、正念往生することを疑ってはなりません。それ故に、この病によって極楽往生の優れた縁が得られたと悦び、われわれ看護人をもって、最後の仏縁を結んでくれる知識と頼られるべきでありましょう。量(はか)りしれない生死の苦しみは命尽きるをもって最後とし、永遠に退くことのない楽しみは極楽浄土の蓮台に乗ることをその始めとします。
本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。
