和尚のひとりごと№2300「鎌倉法語集」107

和尚のひとりごと№2300「鎌倉法語集」107

 

 

 

およそ心(こころ)後世(ごせ)思(おも)わざらむに取(と)りては、心(こころ)底(そこ)まで実(じつ)なる事(こと)はこれ有(あ)りがたし。後世(ごせ)恐(おそ)ろしき事(こと)知(し)りて、その苦(く)をのがれんと思(おも)わんに取(と)りては、人(ひと)為(ため)ならばこそ、粧(かざ)心(こころ)もあらめ。

 

おおよそ、来世を思わないような人が心の底まで真実である事は滅多にありません。来世の地獄・餓鬼・畜生へ堕ちるような恐ろしさを知って、その苦しみから逃れたいと思うような事については心の底では真実であるものの、他人に対しては自分を良く見せようと三業を飾る心もあるかもしれません。

 

※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。