和尚のひとりごと№2231「鎌倉法語集」40
和尚のひとりごと№2231「鎌倉法語集」40


第ハ:『一言芳談』に説かれるご法語
また云(い)わく、聖(しょう)光(こう)上(しょう)人(にん)は、談(だん)義(ぎ)の最(さい)中(ちゅう)にも、日(にっ)中(ちゅう)の時(とき)来(きた)れる時(とき)は一(いち)文(もん)一(いっ)句(く)を誦(じゅ)しさして、やがて『阿(あ)弥(み)陀(だ)経(きょう)』をはじめ、礼(らい)讃(さん)・念(ねん)仏(ぶつ)を行(ぎょう)じましましき 同(どう)聞(もん)の聴(ちょう)衆(しゅう)もこころならず各(かく)別(べつ)に礼(らい)讃(さん)をしき云云
【一言芳談鈔 浄土仏教古典叢書ニ一・二三】
【訳】
またこうも説かれています。聖光上人は説法をしている最中でも正午になると、区切りが悪かろうと読むのを中止して、そのまま正午の日課である『阿弥陀経』を読み始め、それから礼讃や念仏を行われました。説法を聞いていた聴衆もそれにつられて礼讃を行いました。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
