和尚のひとりごと№2216「鎌倉法語集」26
和尚のひとりごと№2215「鎌倉法語集」25

第六:助ささぬ念仏
答(こた)えて云(い)わく、破戒(はかい)の人(ひと)の中に二(ふた)つあり。一(ひとつ)には止悪(しあく)修善(しゅぜん)の道理(どうり)を存(ぞん)じながら、貪瞋(とんじん)に逼(せま)られて戒品(かいぼん)を破(やぶ)る者(もの)あり。
【訳】
お答えします。戒を破ってしまう人には二通りいます。一つには悪行を止め善行を修める止悪修善の道理を知っていながら、貪りや怒りといった煩悩に突き動かされて戒を破ってしまう人です。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
