和尚のひとりごと№2203「鎌倉法語集」13
和尚のひとりごと№2203「鎌倉法語集」13

第四:回向発願心①
三(みつ)に回向発願心(えこうほつがんしん)とは念仏(ねんぶつ)を先(さき)として一切(いっさい)の善根(ぜんこん)を極楽(ごくらく)に回向(えこう)するなり。過去(かこ)と今生(こんじょう)との善根(ぜんこん)を一(ひと)つも残(のこ)さず回向(えこう)すべし。昔(むかし)は何(なん)のためにも思(おも)え、今(いま)はとりかえして往生(おうじょう)の為(ため)とおもうべし。
【訳】
第三に回向発願心とは念仏を称えることを第一としてすべての良い行いを極楽に生まれるための要因として回し向けることです。過去世と現世での良い行いを一つも漏らさず回し向けるべきです。以前は様々なことに回し向けようと思っていましたが、今は改めて極楽往生のためと思うべきです。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
