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仏事・法事

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No.43 水引

お香典や法事等の水引は黒白と黄白がありますが、どちらが正しいのですか?と、言う質問をされました。確かに両方見ます。特に関西では黄白が多いのではないでしょうか。

 まず、日本における水引の起源は、中国からの贈り物に赤と白の縄が結び付けられていたのを贈答品に付けるものだと日本側が勝手に解釈したというところからきています。(諸説あり)

 そして色の意味と使い分けですが、一般的に祝い事には赤白が使われます。しかし、よく勘違いされますが、紅白と赤白は違うものです。

紅白・・・皇室の祝い事のみに利用される。用途上なかなか目にすることは少ない。紅色の水引は赤い染料を使用されるが、染め上がった色は玉虫色と言われる濃い緑色で黒と見間違いやすい。

赤白・・・祝い事全般に用いられる。紅白は上記のように特殊なため、一般的に紅白の水引とは赤白の水引の誤用であるとされています。
 
 黒白と黄白の違いについては、黒が仏事で使われるようになったのは明治の欧化政策からであると言われています。

黒白・・・香典やお供えなど、主に仏事に用いられる。欧化政策により黒が喪の色とされた明治以降から使用されている。京都や京都の文化の影響を受けた地域では皇室で使われる紅白と見間違えやすいので使用されなかったが、最近では徐々に広まっている。

黄白・・・香典やお供えなど。主に上記の理由で黒白が忌避される関西、北陸地方で用いられる。

 これらの事が関西では黒白ではなく黄白が多く使用される理由ではないでしょうか。ただ、黒白、黄白にしてもその意味合いに変わりはありませんのでどちらを使われても問題ないと思います。