仏事・法事

和尚のひとりごとNo128「50回忌」

先日、「50回忌は、お祝いだから赤いロウソクを立てたほういいと聞いたのですが、どうしたらいいですか」と聞かれました。

 

宗派や地域の習慣によって違いがありますが、50回忌は、お仏壇の開眼法要と同じく慶事(お祝い事 おめでたい事)の法要でそので、赤いロウソクやお赤飯などをお供えし、お布施の袋は紅白の水引のものを使うところが多いようです。

なぜ慶事かというと、50回忌で、故人さま一霊のご供養から、先祖代々各々之精霊の一霊としてご供養にさせていただくことがおおいですが、そのことがおめでたいわけではなく、50年というのは、家が子の世代から孫の世代へと変わるぐらいの年月であり、それだけ家が続いたことがおめでたいわけです。そして、長い間ご供養させていただくことができたことのお祝いという意味があるようです。

また、別の方の年忌法要と重なる場合は、年忌法要に合わせたお供えが良いかと存じます。

赤いロウソクを使うのは習慣的なもので、絶対にしなければならないということではないからです。

初めの質問に対しては、「赤いロウソクがあれば使ってください。なければ、普段使っているものでいいですよ」というのが答えになります。

大切なのは供養する心です。心がこもっていれば、赤でも白でもどのような色のロウソクでもよいかと思います。

 和尚のひとりごとNo125「3・11」

 

平成23年3月11日、あれから7年。もう7年でしょうか、まだ7年でしょうか。皆様それぞれ、日々の生活に追われての7年だったと思われます。被災された方、そうでない方、大震災を期に様々な思いを抱きながら今日まで歩んでこられたと思います。しかしながら、被災地から遠く離れた地に住んで、日常を平穏に過ごしておりますと忘れがちな防災意識であります。3月11日を迎え、もう一度あの時を振り返り、今一度見つめ直す機会であります。今、私達に何が出来るのか。どの様な支援が出来、これからどの様に過ごしていけば良いのか。

 人間一人一人では微力なものであります。しかし一人一人は微力であっても、同じ目的に向かい、気持ちを一つに、力を合わせて行動を共にすれば、大きな力となり、素晴らしいカタチを創り上げるものです。

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 今、玉圓寺に出来る事。震災でお亡くなりになった方々の御回向、復興祈願法要、檀信徒様方から頂いた義捐金を災害復興の為に役立てさせていただく事等。まだまだ必要な復興へ向けての窓口としてお役に立てればと思います。我々の住むこの美しい地球の為に、平和を願い、平穏無事な生活を願うばかりです。ご先祖様方が築き上げてきた国々。大震災を経験した日本から、世界の生きとし生けるもの全てが幸せでありますように!これからもお念仏を称えて共々に精進して参りましょう。Smile The Earth!!

和尚のひとりごとNo112「お戒名」

 

お戒名のお話です。

最近、「お戒名は要りません。俗名のままでお願いします」という方がいらっしゃるようです。しかし、お戒名は仏教徒ならばつけて頂くものです。

 

お戒名とは、仏門に帰依した者に与えられる名前のことで、法名、法号ともいいます。

仏門に帰依した者とは、仏様を信仰するということです。

仏様のもとに行くのに、仏様を信仰していないというのもおかしな話ですよね。

ですから、お戒名は必要なものです。

 

さて、お戒名はどのようにして、付けられるのでしょうか。

お戒名の付け方は、宗派や時代、又は地域によって変わります。

現在の浄土宗の一般的な付け方は、故人の生前の信仰の浅深(せんしん)、授戒会や五重相伝を受けているか、人柄、年齢、寺院や社会への貢献度などを考えて付けられます。

お戒名は、故人の俗名、所依経典(しょえのきょうてん)やその他経典類、宗祖の言葉などから選ばれます。故人の俗名の他には、故人の好きだった言葉などからも選ぶこともあります。

 

所依経典とは、浄土宗の教えの根拠となる経典(お経)のことで、「阿弥陀経」「無量寿経」「観無量寿経」の三巻で、「浄土三部経」と呼ばれるものです。

宗祖の言葉とは、法然上人の残された手紙や俳句などです。手紙などは、「法然上人御法語」として編集されています。

 

お戒名は、仏様もと極楽で新たな一歩を踏み出すためのお名前です。そこには、いろいろな想いや意味が込められています。「俗名のままでいい」とは言わずに、お戒名を付けて下さい。

 

和尚のひとりごとNo111「お霊膳」

 

「お年忌の時にお仏壇にお供えするお膳はどの用な物でしたか?」と聞かれることがよくあります。

 

満中陰、お仏壇開眼、お年忌、お盆などの特別な法要の時に阿弥陀様、両大師様、ご先祖様にお供えするお膳のことを「お霊膳(おれいぜん)」「お霊供膳(おりょうぐぜん)」といいます。

 

お料理は肉や魚など生臭(なまぐさ)なものを使わない精進料理で、献立は、ご飯と「一汁三菜(いちじゅうさんさい)」の五品となります。

 

「一汁三菜」とは、汁物(みそ汁やお吸い物など)と野菜などを料理したもの三品のことです。

 三品は、一般的には、「煮物」「和え物又は、なます」「香の物(漬け物など)」ですが、香の物の代わりにフルーツなど、お供えすることもあるようです。

 

お膳には、飯椀(めしわん)はご飯 汁椀(しるわん)は汁物 平(ひら)は煮物 壷(つぼ)は和え物 高坏(たかつき)は香の物を盛りつけ、写真のように配膳します。

 zen      箸がある方を仏様に向けてお供えします。

 

椀類には蓋(ふた)がついていますが、法要が始まる時には蓋は取っておいて下さい。

 椀類です。右から飯椀、汁椀、平、壷、高坏です。

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