和尚のひとりごと「伝道掲示板314

『釈尊の言葉その10』

『相応部経典』婆羅門(ばらもん)相応より。
「決して危害を加えない」と評判のバラモンに対して、釈尊はこのように仰った。

釈尊が婆羅門(バラモン)と呼ぶのは、インド社会で最高位にある聖職者のことではない。
それは家なき身となり、真摯に道を究め、心の清浄を実現せんと励む人のことである。

ただ身体的行為によって危害を加えないだけではなく、
言葉をしても、心によっても、他者を攻撃することなく、よく自己を制すること。
身(からだ)・口(ことば)・意(こころ)の三業(三つのおこない)に慎みをもって生活することの大切さが示されている。

合掌