和尚のひとりごとNo128「50回忌」

先日、「50回忌は、お祝いだから赤いロウソクを立てたほういいと聞いたのですが、どうしたらいいですか」と聞かれました。

 

宗派や地域の習慣によって違いがありますが、50回忌は、お仏壇の開眼法要と同じく慶事(お祝い事 おめでたい事)の法要でそので、赤いロウソクやお赤飯などをお供えし、お布施の袋は紅白の水引のものを使うところが多いようです。

なぜ慶事かというと、50回忌で、故人さま一霊のご供養から、先祖代々各々之精霊の一霊としてご供養にさせていただくことがおおいですが、そのことがおめでたいわけではなく、50年というのは、家が子の世代から孫の世代へと変わるぐらいの年月であり、それだけ家が続いたことがおめでたいわけです。そして、長い間ご供養させていただくことができたことのお祝いという意味があるようです。

また、別の方の年忌法要と重なる場合は、年忌法要に合わせたお供えが良いかと存じます。

赤いロウソクを使うのは習慣的なもので、絶対にしなければならないということではないからです。

初めの質問に対しては、「赤いロウソクがあれば使ってください。なければ、普段使っているものでいいですよ」というのが答えになります。

大切なのは供養する心です。心がこもっていれば、赤でも白でもどのような色のロウソクでもよいかと思います。