知恩院の御廟を紹介です。

以前(和尚のひとりごと92)ご紹介しました勢至堂へ参る道、石段を登り、門をくぐりますと正面に勢至堂のお堂が見えます。右側を見ますとさらに上へと続く階段があります。その階段を登ったところに御廟がございます。

御廟には、法然上人のご遺骨がご奉安されています。

建暦二年(1212) この地にあった大谷の禅房で、法然上人はご往生されましたが、その後、門弟たちによって、廟堂が建てられ、ご遺骨がご奉安されました。

現在の御廟は、慶長十八年(1613)に改築され、さらに平成十八年から平成二十年にかけて修復された建物です。

御廟は、宝形造本瓦葺(ほうぎょうづくりほんがわらぶき)という様式で建てられています。周囲には唐門のある玉垣がめぐらされています。

御廟の手前には、御廟にお参りするための拝殿がございます。

御廟では、法然上人の弟子たちが御命日の25日に毎月「※1知恩講」をお勤めされて、そのご遺徳を偲びました。

「知恩院」の名前は、この「知恩講」に由来されています。

知恩院に参詣された時には、御廟へお参り下さい。 拝殿には、お焼香して心を浄め(きよめ)、木魚でいつでもお念仏を、お称えできますように備えがあります。

法然上人へ思いを馳せながら「南無阿弥陀佛・・・・・・」

※1 知恩講  講の意味はたくさんありますが、ここでは、仏典の講読を中心とする仏事(講会)のことです。